« 2/20のご報告 | トップページ | 焼き菓子工房「うふ」のご紹介 »

3/5のご報告

budこんにちは

だいぶ春めいてきました。そして、目がかいーい。
今年も花粉症と闘う季節になりました。同士の皆様、頑張りましょうpunch

●集団精神療法

前回までお話ししていたセラピストとクライエントという1:1の関係だけでなく、クライエント同士の集団の力を利用するものです。グループの中で、人間は否定的な感情や不安なども経験しますが、「私だけが苦しんでいるのではない」「私の気持ちを分かってくれる人たちがいる」「私のことだけでなく、他の人のことも見られる」「みんなに支えて貰える」といった体験を味わうことが出来ます。人間関係に臆病になっていたり、うまくコミュニケーションがとれないと感じている現代社会の中では、必要とされる事かな…と思います。自発性の訓練にもなりますし。敷居は高いかもしれませんが、グループの中に身を委ねられると、これまでには無かった自分への気付きがありますよ。そこから成長が得られる場合もあります。

治療者との1:1の関係では、「依存-呑み込まれ不安」の問題で治療が困難になってしまうパーソナリティ障害の患者さんなどには、集団精神療法の方が適しているという考え方もあります。

ただし、この集団を指導するリーダーの資質が治療効果を左右します。
リーダーがしっかり倫理観をもっていないと、どんなことにも利用できてしまう怖さがあります。…これは社会一般に言えることかもしれないですね。

集団精神療法で一番大切なのは「シェアリング」の時間だと思います。この場面でどんな発言があるかで、このセッションの善し悪しがわかりますし、ここでいろいろな感情について発言することで参加メンバーがまた成長していきます。

○エンカウンターグループ

自己、他者との出会って、深くて親密な関係を体験し、本音と本音の交流を通して、成長を目指します。産業界などではよく取り入れられています。通常は、10名程度のグループで泊まりがけで集団生活をし、ファシリエーター(促進者)も中に入ってそれぞれが抱えている問題を話し合います。自発的な発想、問題解決への過程などを通し、段階的に深い人間関係を体験していきます。

○サイコドラマ(心理劇)

監督(治療者)のもと、参加者は、主演者、補助自我、観客などの様々な役割を即興的な劇の中で演じていきます。それによって、自分の本当の感情や、問題点への気付き、自己洞察があり、感情表現によるカタルシスもあります。どのようなやり方で行うかは、監督の個性によってかなり違いがあります。劇と言っても何かシナリオがあるわけではなく、参加メンバーの抱えている問題をその場で取り上げ、監督は参加メンバーに様々な役割を割り当て、主演者の感情などを引き出していき、参加メンバーとともにドラマを作り上げていくのです。

○ゲシュタルト療法

ドイツの精神分析家バールズ,F.S.が提唱したもので、ゲシュタルトとはドイツ語で「全体、統合、形態」を意味します。知覚についての講義の時に「ゲシュタルトの法則」っていうのが出てきましたねd(^-^)!自己や自己の欲求を身体的なコミュニケーションを通じて「まとまり」のある方向へ「統合」を図ることを目指します。「今、ここで」気付いたことをワーク・ショップ形式で討論したりもします。

○セルフ・ヘルプグループ(自助グループ)

1935年アメリカでアルコール依存に困っている人たちのグループによって発足したAA(Alcoholics Anonimous 匿名断酒会)が起源です。お互いが悩みを打ち明け、体験談を語り、励まし合い、援助するというグループ体験することによってそれ自体が治療になるという援助者療法原理を元にしています。今では、こうしたアルコール依存の人たち、その家族、不登校やひきこもり、様々な精神疾患を抱えた人たち、その家族たちなどさまざまなグループがあります。各保健所では、定期的にアルコール関係の例会を開いています。当事者だけでなく、その周辺の人々もお互いに情報交換をしたり、精神的に援助しあったりして自助グループで成長を目指しています。

今回は、「グループの力」についてお話ししました。
私達のグループにもこうした力は働いています。
様々な集団の中で生の人間関係を体験すること、
こうした体験が人間をいろいろ成長させてくれるのだと思います。

最近、学生達はこうした「集団行動」を避ける傾向にあります。
ゼミ合宿も成立しません。1日他者と過ごすということに非常に不安であるようです。
1日一緒にいると「いい人」で居続けることは困難です。
生身の自分をさらけ出してしまうと、
ネガティブな評価を受けるのではないかという不安が強いのですね。
人間は全ての人から良い評価を受けられるわけでもなく、そんな必要もないし、
一次的に非難されても、挽回が可能だという体験が必要だと思います。
自分の言動で人を傷つけてしまうのではないかという不安もあります。
こうした「不安感」は若い人たちだけでなく、親世代にもあると思います。
傷つけ合わないで社会の中で生きていくのは無理です。
それより、そうなってしまった場合、どう関係を修復できるか、修復する必要があるか、
自分で判断していく知恵を蓄えていきたいものですflair

今回は、「ゲシュタルト療法」を体験してきたAさんのお話しを実際に聴くことが出来て、本当に貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございましたheart04

次回は様々な表現活動を通じたセラピーについてお話ししますup

「初音(はつね)」
先日ちょっとばかり寝坊を楽しんでいると、
枕元で鶯のまだ下手くそなさえずりが聞こえました。
鶯のその年初めて聞く声を「初音」といい、春の季語です。
「ホーホケキョnote」はオスがメスへ「よろしくお願いしまーす」という求愛行動です。
うまく鳴くことが出来たオスが選んで貰えるので、必死になって練習しているのです。
雲雀も美しい声でさえずりますが、これも求愛行動です。
雲雀を使った動物行動学の研究があります。
「囀り」は本能によって行われますが、学習が大きな意味を持っています。
オスは卵から孵ってしばらくの間に、身近に住んでいるオスの良い囀りを学んで、頭の中にインプットしています。
自分がお年頃になると、さえずってみて、「ん?なんかずれている…」と頭の中のお手本と照らし合わせながら修正を加えていくのです。
ですから、時々とっても調子外れなさえずりを聞いたりするのです。
でも、やがて調子が整ってきます。孵ってから、他のオスと接触させないと、雲雀はさえずりません。しかし、録音でも良いから同じ雲雀の声を聞かせてみると、お年頃になるとちゃんと囀ります。面白いのは、「訛り」を学習する話です。北アメリカで生まれた雛をすぐ南アメリカに移動させると、南アメリカ訛りのさえずりをするのだそうです。スイッチを入れるのはDNAだけれど、その後は学習行動が関与しているという証拠になります。

鶯も同じ原理で「ホーホケキョnote」をやっているはずです。
早春に山から里にやってきて美しい声で鳴くため、春の先駆けとして私達のご先祖は「春告鳥(はるつげどり)」として親しくしてきました。他にも、経読鳥(きょうよみどり)、禁鳥(とどめどり)、匂鳥(においどり)、花見鳥、黄粉鳥、歌詠鳥(うたよみどり)、人来鳥(ひとくどり)、など沢山の異名を持っています。
春盛、木から木へ、枝を渡って鳴いている様を「流鶯(りゅうおう)」といいます。
2月頃、梅の開花時期に合わせて人目に触れるようになり、よく梅の木の虫を探して回っています。ですから、花札には「梅に鶯」なんですね。
3月には囀りが整うようになり、4月頃には再び山に帰っていきます。
冬にチャッチャッという鳴き声を立てますが「笹鳴き」といい、冬の季語になります。


皆さんが聞く鶯は湘南訛りですかね?happy01

この梅に牛も初音と鳴きつべし  芭蕉 

鶯や餅に糞する縁の先      芭蕉

鶯の枝ふみはづす初音かな   蕪村

ちょっとくすっと笑ってしまう3句でしたsmile

※お知らせ

バイオレットさんが毎年参加していらっしゃるフラワーデザイン展が開催されるそうです。
今年はお手伝いでいらっしゃるそうですが、春のひととき、皆さん、綺麗なお花を眺めてみませんか?

第23回 フラワーデザイン展“歩(ぽ)”

期間:4月18日(金)~20日(日)AM11:00~PM7:00
場所:新井画廊(東京メトロ銀座駅A3出口から徒歩5分;銀座7丁目)
テーマ:ひとつのはなtulip

お問い合わせはバイオレットさんまで

|

« 2/20のご報告 | トップページ | 焼き菓子工房「うふ」のご紹介 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

たれぱんだ可愛いですlovely
色も春らしいですね、花粉ですか~そうとう猛威をふるっていると聞きますsweat01私は花粉症になった事がありませんsign03が・・・何だか・・・クシャミが多い気がします!!
「気のせいさsign04気のせいsign01」と言い聞かせていますがもしかして花粉症かしらsign02
集団精神療法って昔よく聞きました、グループでの療法も色々あるのですね精神的要素や治療も沢山あるのでとっても勉強になります。
人の心理は難しい&奥が深いのですねshine
花粉お大事に^^鶯はまだ見ていませんがメジロが来ていますよchick

投稿: まー | 2008年3月15日 (土) 22時40分

いらっしゃいませsun
ちょっと気分を変えてみました。
パンダ好きなんですよ、なんでこんな適応力ない動物が生き残ってきたのかを考えると、ワクワクしちゃいますね。

今日、応援している宝塚の生徒のお茶会に行って来たのですが、その生徒も「この間の休演日に歩いてたら、やたらとくしゃみばっかりでるんですよ~bearingでも、熱もないし、怠くもないし、風邪じゃないみたいだし…次の日楽屋で下級生が『昨日花粉がすごい飛んでましたよ~』って言うから、自分も花粉症になっちゃったのかなと思って。でも、気のせいって事にしておこうっとhappy01」と超天然プラス思考で乗り切ることにしたらしいです。あの能天気さなら、そのまま花粉症も気のせいで乗り切れるかもしれないup
来年は、まーさんにもちょっとばかし集団精神療法を体験していただきますscissors楽しみにしていてねpaper

投稿: シシィ | 2008年3月16日 (日) 00時29分

今日も暖かく、春を感じてなんだかうきうきしてきました。
鎌倉山の桜もちらちら咲き始めたようです。
そうそう!鶯・・・鳴き始めは下手でかわいいんですよね~
去年、思わずくすっとしたのを思い出しました。
鶯の異名・・・たくさんあってびっくり!!どれも素敵!
昔の人の感性に感心します。。
このブログ、心理学はもちろん!それ以外のことも盛りだくさん
で、とても楽しく勉強になります★

先生、展示会のお知らせ・・・どうもありがとうございました。
あっという間に23回目!毎年テーマを変えて一年に一度
花に囲まれ楽しんでます♪
今年は、「ひとつの花」で、トルコキキョウだけを使って・・・
さて!どうなるのか・・・
銀座でちょっと遠いのですが、よろしかったらぜひ!
いらしてください。

投稿: バイオレット | 2008年3月17日 (月) 00時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 2/20のご報告 | トップページ | 焼き菓子工房「うふ」のご紹介 »